こんにちは、旦那さんの浮気を解決して、あなたを愛され妻にする「夫の浮気相談室」の金田秀子です。
旦那さんが本気の不倫をしていたら、妻であるあなたは何をしたらいいかを考えていきましょう。
「夫の浮気相談室」にいらっしゃる相談者の場合、旦那さんの不倫は99%が本気です。これまで本気の不倫でないご相談を受けたことがないと言ってもいいぐらいです。あなたがこんなに思い悩んでいるということは、あなたの旦那さんの不倫も、おそらく本気に違いありません。そう言われると、肩を落としてしまいますよね。
でも、大丈夫ですよ。やり方次第で本気の不倫でも解決できます。
目次
旦那さんの不倫は浮気?本気?
本気の不倫の判断の仕方
旦那さんの不倫が浮気なのか?それとも本気なのか?とても気になりますよね。そもそも、浮気なのか本気なのかって、どう判断したらいいのでしょうか?浮気か本気かの線引きは、とても難しいものです。
私は、沢山の事例を見てきて、こんな風に考えています。
「妻を大切にしなくなったら本気」
そもそも、旦那さんの心をあなたが推測するのは難しいことです。だって、本人すら浮気なのか本気なのか分からないことだってありますから。ですので目の前の事実、すなわちあなたとの関係の中から判断材料を探すといいですね。
旦那さんが、一緒にいることを嫌がる、口を聞かない、冷たい視線を投げかける、暴言を吐く、こんな状態でしたら間違いなく本気の不倫です。反対に、何か隠し事はしているけど、あなたに対して変わらず愛のある行動をしてくれる、これは浮気と考えていいと思います。
ただし、浮気といえども他の女性と体の関係を持っていることを許せるはずはありません。浮気だろうが、本気だろうが、そんなことは関係ありませんね。嫌なものは嫌だし、悲しいものは悲しいのです。
浮気と本気は紙一重
以前、こんな男性とお話しする機会がありました。
彼は愛妻家です。2回目の結婚で、奥様は若くてかわいらしい方です。奥様のことをとっても大切にしていて、どんなに仕事が忙しくても、日曜日だけは奥様との時間を必ず持つようにしています。実際に、奥様のことをお話しするときの彼の顔は、愛情あふれる優しい表情でした。
でも、彼には特定の不倫相手がいて、定期的に密会しています。私がこんな仕事をしていますので、彼は正直にご自分の気持ちを話してくれました。
「私は妻のことを心から愛しています。これから先もずっと大事にしますよ」
そして、こんなことを付け加えました。
「女性がいることは絶対ばれないようにするし、ばれたらきっぱりとやめます」
これが許される行為かどうかは別として、この時点では、彼の不倫は浮気と考えていいのかもしれません。
しかし、この状況は非常に不安定なもの。この状況を知っている第三者は大勢いますので、いつ奥様にばれても不思議ではありません。ばれるのは時間の問題に見えました。そして、ばれたときの奥様の対応次第で、「本気になってしまうかも」と、彼のお話を聞きながら、思わず良からぬ考えが頭を横切ってしまいました。
妻が本気にさせてしまった
ご相談者の中には、怪しい行動を見つけたときの妻の対応で、本気の浮気になってしまった例は、実際にあります。
38歳、専業主婦のA子さん。最近、旦那さんの様子がおかしいことに気づきました。夕飯の後や休日に、しきりにラインをやっています。
「相手は誰だろう?」
「どんなやり取りをしているのだろう?」
そう思うのは当然ですね。ある晩、旦那さんがお風呂に入っているときに、テーブルに置いてある旦那さんのケータイにラインが入ってきました。見ると女性からです。しかも「昨夜はごちそうさまでした^^」のような文章が見えます。A子さんは、これまでの不信感と怒りがあふれて、お風呂から上がってきた旦那さんを、思いっきり問い詰めてしまいました。
「あなた!このラインの女は何なの?!」とね。
旦那さんは、はじめは狐につままれたような様子でしたが、事態を判断し、冷静にA子さんに説明しました。彼女は会社の部下で、仕事の相談に乗っていることなどを。しかし、気が動転しているA子さんは、聞く耳を持たず、浮気と決め付けて旦那さんを責め続けました。
すると、その日を境に旦那さんの様子は一変しました。口数が減り、笑顔が減り、家にいる時間も減りました。休日は出かけることが増えました。
そしてある晩、あまりにも頻繁にラインをやっている様子に、またまた切れてしまったA子さんは、再び旦那さんを問い詰めました。以前にも増して大喧嘩です。
この時点では旦那さんは浮気をしていたわけではありませんでした。しかし、自分を頼りにしてくれていて、やさしい笑顔で自分のアドバイスを聞いてくれる部下の女性に、心惹かれていたのは事実です。
だからといって体の関係を持ったわけではありません。
じつは、この2回目の喧嘩がきっかけで、「浮気をしてはいけない」という旦那さんの心のストッパーが、見事に外れてしまったのです。こんな風に、A子さんは自分自身が旦那さんの不倫を本気にさせてしまいました。そして、私のところに相談に来ました。
ご安心ください。A子さんは、今ではちゃんと仲のいい夫婦になっていますよ。
本気だと解決しないの?
解決できないのはこんなやり方
「浮気が本気だと解決しないのではないか?」とお考えですか?
この疑問の答えは「NO!」です。たとえ本気でもちゃんと解決しますよ。さきほども申し上げましたが、「夫の浮気相談室」にいらっしゃる相談者の場合、99%の旦那さんが本気の不倫をしています。でも、仲のいい夫婦になって卒業していきます。
あなたがなぜ「浮気が本気だと解決しないのではないか?」と感じるかというと、多くの人がやってしまいがちな解決方法を頭に浮かべているからです。
たとえばこんな方法です。
- ・泣きわめいて、自分の気持ちを分かってもらう
- ・悪いことをしていると責めて、反省させる
・浮気相手に制裁を加えて、責任をとらせる
本気の浮気をしていて、あなたにこれらのことをされた旦那さんは、あなたと仲のいい夫婦になりたいとは思いません。本気の浮気を解決したかったら、やり方が違います。
解決できるのはこんなやり方
では、どんなやり方をしたらいいのでしょうか?
イソップ童話の「北風と太陽」の話を思い出してください。物事に対して厳罰で臨む態度と、寛容的に対応する態度を対比させるお話ですね。旅人のコートを脱がすのに、北風は強い風でコートを吹き飛ばそうとします。しかし、旅人はコートを吹き飛ばされまいとして、反対にますますしっかりと着込みます。一方、太陽が照らすと、暑さのあまり旅人は自らコートを脱ぎます。
子どもの頃から親しんでいるお話ですね。これを浮気解決に当てはめると分かりやすいです。多くの人は北風になって、責めたり、制裁を加えたりします。北風になったら解決しませんよ。あなたは、ぜひ太陽になってくださいね。どんなに心を閉ざしている旦那さんでも、太陽のように接すれば、徐々に心を開いてくれるようになります。
そうすれば、本気の浮気も解決するのです。これは、多くの相談者が実証しています。
本気の不倫になりやすい夫婦
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サインを見逃す
本気の不倫が始まる前、仲のいい夫婦だったという事例はあまり聞いたことがありません。
時がたてば夫婦の関係は変化するもの。環境も家族構成もどんどん変わっていきます。旦那さんも変わるし、あなたも変わります。とくにあなたの変化に旦那さんが快く思っていなかったときが問題なのです。
おそらく旦那さんは、あなたの変化に「嫌だな」と思っていたら、あなたにいろいろなサインを出していたはずです。それは旦那さんの言葉の端々から感じることができますよ。
たとえば
「どうせボクの意見は通らないんだ」
「自由にさせてよ」
「子供をそんなに怒らないで」
「さみしいな~」
「つまらないな~」
これらは、旦那さんの心の叫びです。
不倫が始まってしまった今になれば、「ああ~、あれがサインだったのか」と思いますが、当時はこれが心の叫びだと気づかなかったはず。サインを見逃すということは、旦那さんへの関心が相当薄れていた証拠です。
本気の不倫が始まりそうな夫婦
ご相談者ではありませんが、私が見かけたご夫婦のお話を聞いてください。
ある日、遅いお昼を食べようとお蕎麦屋さんに入って、ちょうど食べていたときのことです。中年の夫婦が入ってきて、ご主人はこう言いました。
「あ~腹ペコだ~!ボクカツ丼!」
すると奥さんがすかさずこう言いました。
「え~?!ダメよ!今夜はハンバーグだから軽くして!ざる蕎麦ね!」
結局二人は、無言のままざる蕎麦を食べていました。「ざる蕎麦ね!」と言われたときの旦那さんの表情は、意見に同意したというよりか、仕方なくあきらめたという感じでした。腹ペコでカツ丼が食べたかった人が、ざる蕎麦で満足できたかどうかは、想像通りでしょう。
夫婦のやり取りを一瞬垣間見ただけですが、このご夫婦の関係は、妻が主導権を握り、夫はそれに従う、こんな構図に見えます。
今回は、食べるものを決めるというささやかな出来事ですが、おそらくこれは氷山の一角です。お金の使い方、子どもの教育、親戚との付き合い方など、人生における大事なことを、すべて奥さんが決めている可能性はありますね。じつはこういう夫婦は、相談者の中で一番多いパターンなのです。
そして困ったことに、これをやっている妻は、これが問題行動だと思っていません。なぜなら、
「私はこれまで自分のやり方で幸せになっているから、あなたも私と同じにすれば幸せになれるのよ」
こんな風に、旦那さんに対する愛情表現だと思っているからです。
「自分のやり方が唯一無二」
この考え方は人間関係を悪くします。生まれも育ちも違う人間が、同じ価値観を持っているはずがありません。その相手に自分の価値観を押し付けると、夫婦といえども逃げ出したくなるのは当然です。
こんな夫婦関係の旦那さんが不倫に走ると、本気の不倫になる可能性は大きいですね。
具体的な解決方法
違いを知る
地球の人口は約75億人。
こんなに膨大な人数がいても、あなたと同じ価値観の人は一人もいません。これは誰でも理解していることでしょう。もちろん愛し合って結婚した夫婦だって違います。しかし夫婦となると、これを見失ってしまう人は大勢います。先ほどのお蕎麦屋さんにいた奥さんも、まさにそうです。じつは私も、夫に浮気をされるまでは、夫婦の価値観について深く考えたことがありませんでした。
価値観とは物事の優先順位です。
この奥さんは、旦那さんに手作りのハンバーグを食べてもらいたいと思って、バタバタしている外出前にハンバーグの下準備を一生懸命したのかもしれません。それなのに、遅いお昼にカツ丼を食べてしまったら、せっかくのハンバーグがおいしく食べられません。かなり残念ですね。
奥さんにとっては、今現在の腹ペコを満たすことより、手作りハンバーグを美味しく食べることのほうが、優先順位が高かったのです。
でも、ご主人は違いました。まずは腹ペコを満たすことが最優先です。
こんな価値観の相違は、日常生活の中でいくらでもあります。そんな時はまず、「この人と価値観が違うな」と認識する必要があります。
では、価値観が違うことはどうやって分かると思いますか?じつはものすごく簡単なことです。相手の言葉や態度に違和感を感じたときが、それです。つまり、カチンときたときです。
お蕎麦屋さんにいた奥さんは、ご主人の「ボクカツ丼!」に「え~?!」と感じました。これが価値観の相違の合図です。軽い相違の場合は「え~?!」ぐらいで済みますが、大きな相違の場合は怒りを覚えます。こんな風に体で感じますので、合図を見逃さないでくださいね。
このとき、体で感じた感覚のまま言葉や態度に表すと、相手を否定したり、責めたりしてしまいます。相手も同じことをすれば、喧嘩になりますね。
受け入れる
次に、違いを発見したら何をしたらいいかを考えましょう。本当は、その言葉を跳ね返したいぐらいの気持ちなのですが、そこはぐっとこらえて下さい。そして、相手の言葉をひとまず受け取ります。受け取る言葉は「そうだね」です。
私は、「そうだね」は魔法の言葉だと思っています。「そうだね」と言われただけで、人の心は溶けるもの。もし相手との間に壁があったとしても、その壁がガラガラと崩れ落ちるぐらい威力があります。「そうだね」を心がけただけで、旦那さんの浮気が終わった例もありますよ。
反対に否定の言葉を言われると、一瞬にして壁が立ちはだかります。お蕎麦屋さんのシーンでは、奥さんの「え~?!ダメよ!」が二人の間に一瞬で壁を作りました。旦那さんは、しぶしぶ奥さんの意見に従いましたが、ざる蕎麦を食べているときの二人の空気は冷ややかなものでしたよ。
この奥さんは、こんな風に言えたら、おそらくその後のざる蕎麦の味がいっそう美味しかったに違いありません。
夫「あ~腹ペコだ~!ボクカツ丼!」
妻「そうだね、こんなに腹ペコだもの、カツ丼ぐらい食べたいよね」
これで旦那さんの言葉を受け入れたことになります。中には、「『そうだね』と言うと同意したことになってしまうのでは?」と心配される人がいます。もちろん同意したときに使う言葉です。
同意したときは、何も意識しなくて「そうだね」は自然に出てきますものね。しかし一方で、「あなたの意見はひとまず受け取りましたよ」とも理解してもらえます。ですので、反対意見を持っているときも安心して使ってください。ただし、その後に自分の気持ちを伝える必要はありますね。
気持ちを伝える
賛成できないときに「そうだね」と言ったら、その後で自分は違う考えを持っていることを伝えましょうね。そうでないと、自分の意見も言えず、ただただ我慢の人生になってしまいます。パートナーとは対等であるべきです。自分の意見を押し付けすぎてもいけないし、相手に従いすぎてもいけません。違う価値観は歩み寄る必要があります。
お蕎麦屋さんの夫婦の場合だと、こんな感じがいいですね。
夫「あ~腹ペコだ~!ボクカツ丼!」
妻「そうだね、こんなに腹ペコだもの、カツ丼ぐらい食べたいよね。でも、出かける前に夕飯のハンバーグの準備をしてきたから、今は軽くざる蕎麦にしてくれるとうれしいな」
こう言えば、旦那さんは奥さんの気持ちを優先したらざる蕎麦にするでしょうし、自分の気持ちを優先したらカツ丼にするでしょう。何を優先するかを決めるのは旦那さんです。
本気の浮気が解決した事例
旦那さんは浮気相手と同居
N子さんがマニュアル「夫の浮気・解決法」を始めたときは、すでに旦那さんとは別居状態でした。旦那さんは家を出て、浮気相手と暮らしていたのです。
N子さんは、責任ある仕事を持っています。彼女は、今の自分のステイタスと収入は、自分の努力の結果であることに自信を持っていました。そして、年下で少し頼りない旦那さんのすることには、いちいち口出ししていました。それは二人の幸せのためと、彼女は考えていたのです。N子さんの言うことは正論です。
しかし、旦那さんは自分の意見は聞いてもらえない、自分を認めてもらえない、そんな感覚を強く感じていたのでしょう。しかも、彼女は帰りは遅いし出張も多くて、なかなか旦那さんとの時間を持つことができませんでした。甘えん坊で、寂しがり屋の旦那さんにとって、家は快適な空間ではなく、寂しい場所になっていました。そんな中、旦那さんの浮気は始まり、とうとう彼女と暮らし始めるぐらい本気の不倫になってしまったのです。
解決に向けてやったこと
マニュアル「夫の浮気・解決法」を始めて、旦那さんとの関係はかなり良くなりました。聡明な方ですので、マニュアルを十分に理解し、できる限りのことを実践しました。彼女が強く意識したのが「そうだね」。
旦那さんの言葉を受け取り、意見をすり合わせることを心がけました。別居していますので、やり取りは1日1回のメールと、時々電話したり、家に用事があって帰ってきたときぐらいしかコミュニケーションをとる機会がありませんでした。ですので、関係がよくなるには少し時間がかかりました。
やがて、「あなたの好物の赤福を買ってきたよ」と言えば、食べに帰って来るようになりました。用事を頼めば、やってくれるようにもなりました。家に帰ってくる回数は少し増えたし、話しているときの会話はスムーズでいい関係にはなりました。
しかし、相変わらず浮気相手が待つところに帰ってしまいます。こんな状況のまま、3ヶ月集中コースを終了しました。
ラブラブ生活がスタート
それから1年以上たったある日、N子さんからうれしいご報告をいただきました。旦那さんが「今日から家に帰ります」と言って戻ってきたそうです。
ある時、旦那さんが「子犬が欲しい」と言い出したので、二人で子犬を買いに行きました。そして、家に戻ってきたそのときに彼が言った言葉がこれ。
「今日から家に帰ります」
その日から、わんこちゃんと3人で、新しい生活をスタートさせたのです。
半年ぐらい前から家に戻ってくる日が増え始めました。「夜は絶対にメールするな!」と言っていた旦那さんから、夜にメールをくれるようになりました。帰るたびにダンボールが増え、ほとんど何も無かった旦那さんの身の回りのものがあふれてきました。
今では、旦那さんの口から未来の話が出てきます。
「新しい車を買いたいね」と。
他愛ない話を自然にしてくれるようにもなりました。
「面白いテレビやってるよ」と。
まさにN子さんが欲しかった夫婦の姿です。
N子さんは、私がお伝えすることを一生懸命に実践してくれました。その中でも「そうだね」はしっかりと身につけることができました。その結果、本気も本気、浮気相手と暮らしていた旦那さんの愛情を取り戻したのです。
「夫の不倫が本気だったらどうしたらいいの?」
こんなふうに不安にならなくても大丈夫ですよ。夫の不倫が本気かどうかが問題なのではありません。重要なのは、ほかの女性に心を奪われるぐらい、あなたと旦那さんの関係が希薄になっているということ。このままいけば断ち切れてしまう可能性のある関係です。この関係を見直すことから始めれば、不倫が本気でも十分に解決しますよ。
☆旦那さまの愛をひとりじめ☆を応援していますよ。